Work05

ちょこんと置けるオシャレ看板
お店のウェルカムサインを作ろう。

| 渡辺 浩平

  • 看板事例
  • ものづくりの現場
  • ウェブオーダーOK
森を背景に置かれた白いフラッグ型(P型)サインスタンド。円形の面板に水彩フラワーのwelcome OPENサインが下がっている
Goal

ドアの横にちょこんと。お店の第一印象をつくる、丸いP型のウェルカムサインを製作する。

お店に入るとき、最初に目に入るのが小さなウェルカムサイン。その一枚がオシャレだと、「素敵なお店だな」という第一印象が生まれます。今回作るのは、直径260mmの円形面板を旗のように掲げるフラッグ型(P型)のサインスタンド。水彩タッチの花々で縁取った「welcome! OPEN」を、塩ビシートへの印刷から丁寧に形にしていきます。美容室・エステ・カフェ・雑貨——美意識の高いお店にこそ映える、小さくて頼もしいシンボルサインの製作方法をお届けいたします。

今回使用するP型サインスタンドのご紹介

STEP1

ウェルカムサインの円形デザインを、大型インクジェットプリンターで塩ビシートに鮮やかに印刷します。

サインモールのファクトリーでは、まずお客様のデザインデータを大型インクジェットプリンターで塩ビシートに印刷することから、看板づくりが始まります。今回は、みずみずしい水彩タッチのお花で縁取られた、直径260mmの丸い「OPEN」サイン。カラフルな花々の一枚一枚の濃淡から、白く抜いた「welcome」「OPEN」の文字、営業時間の細かな数字まで、データ通りに一度に刷り上げていきます。

印刷したシートの四隅には「トンボ」と呼ばれる十字の目印も一緒に刷り込んでいます。これは後の工程で、シートを丸い面板にまっすぐ・正確に貼り込み、きれいな円形へ仕上げるための大切な基準線になります。パソコンの画面の中にあったデザインが、目の前でリアルな看板の素材へと姿を変えていく、ものづくりの第一歩です。

  • 「OPEN」の文字と営業時間が塩ビシートに刷り上がっていく様子。四隅にトンボが見える
  • 塩ビシートに刷り上がった円形の水彩フラワーOPENサイン全体

STEP2

太陽光のテカリを抑えて長く屋外で使えるように、マット調のUVカットラミネートで表面を保護します。

印刷が刷り上がったら、次はインクの表面を守るラミネート加工です。サインモールのファクトリーでは、大型のラミネーター(GBC X-TREME 54W)を使い、印刷した塩ビシートの上に透明な保護フィルムを均一な圧力で圧着していきます。

今回選んだのは「マット調」のフィルム。ツヤを抑えたマットな質感にすることで、屋外や店先で太陽光や照明が当たっても表面がギラッとテカらず、上品で落ち着いた見た目に仕上がります。光の反射で文字が読みづらくなることもなく、視認性の高い看板になるのが嬉しいポイントです。さらにこのフィルムにはUVカット機能が付いているため、紫外線による色あせを抑え、長い間、屋外でも安心してご利用いただけます。

ちなみにこの日は、今回の白地+花柄のOPENデザインに加えて、別のデザインもまとめて一度にラミネート加工しています。一枚ずつ流すよりも効率よく、そして仕上がりのムラなく保護できる、ファクトリーならではの進め方です。

  • 大型ラミネーターGBC X-TREME 54Wで、円形OPENサインを印刷した塩ビシートにマット調UVカットフィルムを圧着している様子
  • ローラーを通して印刷面にマット調の保護フィルムが均一に圧着されていくアップ
  • ラミネート加工を終えたシートを巻き取っていく様子。welcome OPENの花柄デザインが見える

STEP3

アルミ複合板に狙いどおりまっすぐ貼るための下準備として、シートを切り分け、面板を固定して位置を合わせます。

ラミネートが終わったら、いよいよ看板の面板に貼り込む準備です。まずは、まとめて加工したシートを1枚ずつに切り分けます。カッターとステンレス定規を使い、印刷したトンボ(十字の目印)を基準に、丁寧に切り離していきます。

ここが丸い看板ならではの難しいところ。四角い看板と違って「まっすぐ」の基準が取りづらいため、方眼(グリッド)の入った青いマットを使います。まずは、貼るときに面板が動いてしまわないよう、マスキングテープをマットに貼り、そのガイドで白い3mmアルミ複合板の面板をしっかりと固定します。土台がびくともしないから、狙った位置に一発で貼れるのです。

面板を固定したら、貼る直前に板とシートの両方を、帯電防止剤(ATRON)を含ませたウエスできれいに拭き上げます。アルミ複合板もシートも、静電気で空気中の細かなホコリを吸い寄せてしまうため、これを取り除いておかないと、板とシートの間にホコリが挟まって仕上がりに響いてしまうからです。地味ですが、きれいな貼り込みを支える大切なひと手間です。

準備が整ったら、方眼マットの目盛りを頼りにシートの位置をぴたりと合わせます。位置が決まったら重しを乗せて、狙った場所からシートが一切動かないように固定。ここまで整えて、ようやく貼り込み本番へと進みます。

  • カッターマットの上に、ラミネート済みの円形OPENサインシートと白い円形の面板を並べた下準備の様子

    ラミネート済みのシートと、貼り込む白い円形の面板(3mmアルミ複合板)。

  • カッターでラミネート済みシートを1枚ずつに切り分けている様子

    まとめて加工したシートを、トンボを基準に1枚ずつ切り分けます。

  • ステンレス定規をあてがい、トンボを基準にシートのフチを裁断している様子

    ステンレス定規をあてがい、貼り込み目印を付けていきます。

  • 円形のアルミ複合板の面板に、位置合わせ用のマスキングテープを貼っている様子

    面板に、位置合わせ用のマスキングテープを貼っていきます。

  • マスキングテープで白い円形のアルミ複合板の面板をマットにしっかり固定している様子

    ガイドに沿って、面板が動かないようしっかり固定します。

  • 帯電防止剤を含ませたウエスで円形のアルミ複合板面板を隅々まで拭き上げている様子

    板とシートを帯電防止剤で拭き、ホコリの噛み込みを防ぎます。

  • 方眼マットの目盛りを頼りに円形シートの位置を合わせている様子

    方眼マットの目盛りを頼りに、位置をぴたりと合わせます。

  • 位置が決まった円形シートの上に丸い重しを乗せて動かないよう固定している様子

    位置が決まったら重しを乗せて、動かないように固定します。

STEP4

シートが動かないよう、糊付き塩ビシートの裏紙を少しずつ剥がしながら、スキージーで面板に貼り込みます。

下準備が整ったら、いよいよ貼り込み本番です。重しでしっかり押さえたまま、糊のついた塩ビシートの裏紙(剥離紙)を、シートが動かないよう慎重に少しずつ剥がしていきます。一気にめくらず、位置がずれないように丁寧に進めるのがコツです。

裏紙を剥がした部分から、フェルトのついた専用のヘラ(スキージー)を使って貼り込みます。中心から外側へ向かって一定の力とスピードで滑らせ、空気やシワを押し出しながら、円形の面板にぴたりと密着させていきます。残りの裏紙を送り出すように剥がしては圧着し、を繰り返して、フチまで気泡をひとつも残さず貼り切ります。

小さな丸い看板だからこそ、ほんの少しのヨレや気泡も目立ってしまいます。だからこそ最後のフチまで神経を使い、吸い付くようにきれいな面へと仕上げていきます。

  • 重しで押さえたまま、糊付き塩ビシートの裏紙を慎重に剥がしている様子
  • フェルト付きの青いスキージーで、中心から外側へ空気を押し出しながらシートを圧着している様子
  • 残りの裏紙を剥がしながら、フチまで気泡を残さずシートを貼り切っていく様子

STEP5

目印のペン跡を消してから、明かりの下で隅々まで、ホコリや気泡が入っていないかを目視で確認します。

貼り込みが終わったら、まずは位置合わせのためにペンで付けていた目印を、きれいに拭き取って消します。仕上がりに余計な線を残さないための、地味だけれど欠かせないひと手間です。

そして最後は、自分たちの目による最終確認(検品)です。天井の明かりに看板をかざし、角度を少しずつ変えながら、シートの内側に小さなホコリや気泡が入り込んでいないか、隅々までじっくりと目を凝らして確かめます。光を透かすと、正面から見ただけでは気づきにくいわずかな異物も浮かび上がってきます。

実際のお客様がこんなに近い距離で、まじまじと看板を見ることはほとんどないかもしれません。それでも、「お客様が気づかないような細部までしっかり仕上げる」——これが、サインモールのファクトリーで働くみんなに共通する認識です。手に取ったときにパッと気持ちよく感じていただける、その一枚のために、最後まで妥協なく確認します。

  • 位置合わせ用にペンで付けた目印を、ウエスで拭き取って消している様子
  • 天井の明かりに仕上がった円形サインをかざし、ホコリや気泡がないか目視で確認している様子

STEP6

面板のフチからはみ出した余分なシートを切り落とし、スタンドに取り付けるための穴を2箇所あけます。

貼り込みと検品が終わったら、アルミ複合板のフチからはみ出している余分なシートを切り落とします。デザインナイフの刃先を、丸い面板の側面(コバ)にぴたりとあてがい、板そのものをガイドにしながら、一定の速度でなぞるように裁断。丸い形にそって、切り残しやはみ出しがゼロになるよう、フチまでなめらかに仕上げていきます。

仕上げには、カッターの刃の角度を変えながら、ほんのわずかなはみ出しも残さないように、不要な部分を丁寧に削ぎ落としていきます。不要なシートが少しでも残っていると、見た目が不自然になるだけでなく、そこから引っかかってシートがめくれたり、わずかな隙間から水が入り込んで剥がれの原因になったりするからです。長く美しい状態で使っていただきたいからこそ、この最後の削ぎ落としまで、しっかり丁寧に。特に屋外で使う看板は、こうした見えないフチの仕上げが、看板の寿命を大きく左右します。

そして今回は、完成した円形の面板を、P型のスタンドに吊り下げて取り付けるための穴を2箇所あけます(写真は穴をあけ終わったところ)。この2つの穴が左右でずれてしまうと、看板が傾いて下がってしまうため、バランスを見ながら正確な位置に。ここにスタンドのフックがかかることで、看板がぴたっとまっすぐ、美しく下がる仕組みです。

  • デザインナイフで、円形の面板のフチからはみ出した余分なシートを切り落としている様子
  • 面板の側面をガイドにして、フチに沿ってなめらかにシートを裁断している手元のアップ
  • カッターの刃の角度を変えて、フチに残ったわずかな余分シートを削ぎ落としている手元のアップ
  • 円形面板を持ち上げ、フチのはみ出しを刃先で丁寧に削ぎ落としている拡大の様子
  • フチ沿いに、スタンド取り付け用の穴が正確にあけられた円形面板のアップ

STEP7

両面仕様なので、裏面の花柄デザインも、まったく同じ工程でもう一枚を仕上げます。

このP型サインは、表と裏の両方に絵柄が入る両面仕様。表の白地デザインが仕上がったら、裏面の華やかな花柄デザインも、印刷 → ラミネート → 位置合わせ → 貼り込み → 余分カット → 穴あけまで、これまでとまったく同じ工程で、丁寧に仕上げていきます。

表から見ても、裏から見ても美しく。どの角度から近づいても、きちんと"お店の顔"になるように——一枚目とまったく同じ手間と集中で、二枚目もていねいに仕上げるのが、サインモールの流儀です。

  • 方眼マットの上で、裏面の花柄シートの位置を合わせ重しで固定している様子
  • 裏面の花柄デザインのシートを、スキージーで面板に貼り込んでいる様子
  • 円形の花柄デザイン全体を、スキージーで中心から外へ圧着している様子
  • 裏面に貼った花柄シートの、フチの余分をデザインナイフで切り落としている様子
  • 円形面板を持ち上げ、裏面フチのはみ出しを刃先で削ぎ落としている様子
  • 裏面の花柄デザイン側から、取り付け用の穴を工具であけている様子

STEP8

円形のベースにポールを固定し、アーチのフックに面板を掛けて、スタンドに組み上げます。

面板が両面とも仕上がったら、いよいよ最後の組み立てです。まずは、ゆるやかなアーチを描く白いポールを、円形のベースプレートにネジでしっかりと固定して、スタンド本体を立ち上げます。

アーチの先端には、看板を吊り下げるためのフックが2つ付いています。STEP6で面板に開けた2つの穴を、このフックに左右それぞれ掛けていきます。カチッと掛かると、円形の面板がアーチから旗のように、まっすぐ美しく下がります。これで、ちょこんと置けるフラッグ型(P型)サインスタンドの姿になりました。

  • P型サインスタンドのポール・円形ベース・ネジ・完成した面板・取扱説明書を並べた組み立てパーツ一式
  • アーチ状の白いポールを円形のベースプレートに差し込んで固定している様子
  • ベースの裏側からドライバーでネジを締め、ポールをしっかり固定している様子
  • アーチの先端に付いた、看板を吊り下げるための2つのフックのアップ
  • アーチ先端の2つのフックに、円形面板の穴を掛けて取り付けている様子
  • 面板の穴をフックに掛けている手元のアップ
  • ポールとベース、面板を組み上げて立ち上がった白いP型サインスタンド
  • 組み立てが完了した白いP型サインスタンドの全体像
Finish

ちょこんと置くだけで、お店の"顔"になる。丸いP型ウェルカムサインが完成しました。

こうして、水彩フラワーが華やかに彩る、両面仕様のP型ウェルカムサインが完成しました。直径260mmの小さな円形サインですが、ドアの横や店先にちょこんと置くだけで、その空間がぐっと華やいで、お店の第一印象をやさしく引き立ててくれます。

  • 森の背景の前に立つ、白いP型サインスタンド。円形面板の白地welcome OPENデザイン面
  • 完成した白いP型サインスタンドを正面から見た、水彩フラワーのwelcome OPENサイン

今回は、形状が同じカラーバリエーションアイテム「サインスタンド 2715」から、ピンク色の本体にセットした写真も撮りましたので、あわせてご紹介いたします。とってもキュートなピンク色で、本体の色を変えると面板の雰囲気も少し変わりますね。定番のホワイト・ブラックに加えて、ポップな3色のカラーテイストがあるのも嬉しいところ。お店の雰囲気に合わせてお選びいただけます。

  • ピンク色の本体にセットした白地OPENデザイン面のP型サインスタンド(引き)
  • ピンク色の本体にセットした、白地OPENデザイン面のP型サインスタンド
  • ピンク色の本体にセットした、花柄デザイン面のP型サインスタンド
  • ピンク色の本体にセットした花柄デザイン面のP型サインスタンド(斜め)

最後に、実際の大きさをイメージしていただけるよう、スタッフと並べたサイズ感もご覧ください。まさに"ちょこんと"置けるコンパクトさですが、そこにあるだけでしっかりと目を引く存在感。あるのとないのとでは、お店のエントランスの印象がぜんぜん違います。これひとつで、ぐっと素敵な店先ができあがりそうですね。

  • 完成したP型サインスタンドをフロアに設置している製作スタッフ
  • 完成したP型サインスタンドを手に、ファクトリーで佇む製作スタッフ

サインモールのファクトリーでは、お客様の店舗で看板が設置されることを楽しみに、1枚1台、真剣に取り組んでいます。ぜひ、新しい店舗のシンボルに、こちらのオシャレな看板を設置されてみてはいかがでしょうか? ちょこんと置いて、店舗の雰囲気を盛り上げます。

Contact & Order

さぁ、あなたのお店の"顔"になるサインを作りましょう。

「こんなオシャレな看板がほしい」「小さくても目を引くサインを置きたい」——そんなご相談から、デザインのご提案、無料のデータチェックや試し刷りまで、看板づくりのすべてをワンストップでサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。スタッフ一同、こころよりお待ち申し上げます。