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看板のデザインを自作して製作費を抑えるコツ
- 2016年09月29日(更新日:2017年10月23日)
- 看板のデザイン
「看板を設置したいけどデザインどうしよう!?」
「デザインも依頼したいけど費用が高くなるのが心配!」
などなど看板を作りたいけどデザインがネックになってなかなか製作に踏み切れないなんてことはないでしょうか。
看板にとってデザインは1番大切な要素、看板の主役みたいな存在なので1番こだわりたいところですが、こだわればこだわるほど内容次第では1番費用が掛かるところでもあります。
看板はただ置いてあるだけでは意味がありませんね、その前を通る通行人にメニューやサービス、キャンペーンなどの情報を発信して目に留まり、来店していただいて初めて看板の機能が発揮されることになります。
また、看板のデザインは店舗のコンセプトやイメージを凝縮したものと言えます。かわいい店舗にはかわいい看板、かっこいい看板はスタイリッシュな店舗にマッチします。和風の看板の先には和食を始め和をテーマにした店舗が相応しいですよね。
看板と店舗のイメージがマッチしていると統一感のあるメッセージを発信することができます。
逆に店舗と看板のイメージがマッチしていないとメッセージがぼやけてしまい思うような集客につながらない場合もあります。看板は店舗の外観の一部でもあるのでデザインは大切な要素になります。
しかし、デザイン製作費は内容いかんでは数万円から数十万円!?になることもあります。一方でやり方次第では数千円に抑えることは十分に可能です。デザインを妥協するのではなくデザインを依頼するデザイナーが制作しやすいように小さな工夫を積み重ねることでデザインを大幅に削減することができます。
今回は、看板のデザインを可能な限り自作することでデザイン製作費を抑えるコツのご紹介です。
看板製作におけるデザイン費
そもそも看板の製作費にはどのようなものがあるのでしょうか。
スタンド看板の場合、ざっくり以下の通りです。
「看板本体代」+「印刷作業代」+「デザイン製作費」
「看板本体代」は看板本体に掛かる金額になります。用途や大きさに応じて金額が変わります。
「印刷作業代」はデザインデータを印刷機に掛けて出力する金額です。看板の種類によっては看板の表示面に印刷シートを貼り付ける「貼り込み代」などもこの金額に含まれます。
今回は、デザインデータの作成費用「デザイン製作費」の金額を抑えることがテーマです。
POINT1
デザインに使用する素材を予め用意しておく
デザイン内容がシンプルな文字だけの場合もありますが、デザイン内容によっては文字以外にも写真やロゴマークなどを入れたいケースがあるかと思います。
このように看板のデザインに含める要素を「素材」と呼びます。デザインデータに使用する素材をお客様自身でご用意されることでデザイン製作費を抑えることができます。
よく使われる素材には以下のようなものがあります。
ロゴマーク
ロゴマークはぜひ、Adobe イラストレーター形式(もしくはPDF)のベクターデータをご用意ください。専門用語で分かりづらいですが、要はイラストレーターというソフトで自由に拡大縮小できるデータです。
CHECK
ロゴマークはイラストレーター(pdf)形式のものを用意しておく。
もし印刷屋さんやデザイン会社さんにロゴマークの製作を依頼された場合などはそちらの会社から取り寄せておくのが良いかと思います。ロゴマークのイラストレーター形式のファイルは看板製作だけでなく封筒・名刺などの印刷物からホームページ制作まで幅広く使えるデータなのでお客様自身で管理されるのが良いかと思います。
イラストレーター形式のロゴマークはトレース(書き起こし)費用が無料です。
なのでぜひ、看板製作の際はこのファイルをお手元にご用意しておくことをオススメします。
画像の場合は?
ロゴマークのデータをJPGなどの画像データでお持ちの場合は注意が必要です。
JPGなどの画像データの場合、看板のデザインの中で使いたい寸法によってはお持ちの画像がそのまま使える場合があります。しかし、お持ちの画像が小さかったり、デザインの中で使いたい寸法が大きい場合、画像のサイズ(解像度)が足りずに画像が荒れてしまい使えない場合もあります。そのような場合は画像データからの書き起こしが必要になりますのでトレース費用が発生してしまいます。
また、名刺や封筒などの印刷物しかお持ちでない場合も書き起こしが必要になりますので別途トレース費用がかかります。
印刷に最適なファイル形式は?
イラストレーター形式
PDF形式のファイル
JPG・GIF・PNG形式
などの画像ファイル
名刺・封筒などの
印刷物
写真データ
希望のカットの写真をプロのカメラマンに撮影してもらうとそれだけで数万円掛かってしまいます。確かにプロのカメラマンが撮る写真はキレイで上手ですが、最近のデジカメは高性能なので同等とは言いませんがご自身でも看板デザインに使用するのに十分なクオリティで撮影することが可能です。
被写体との距離を変えたり、角度を変えたりしながら写真を撮って、デザインに使用する写真を素材としてデザイナーに提供します。こうすることでプロのカメラマンに撮影を依頼する費用やイメージ写真素材の購入費用を抑えることができます。
CHECK
なるべく大きな(高品質)なモードで撮影する。
デジカメには写真のクオリティを変更できる設定が付いています。(ファイン、スーパーファインや、S・M・Lサイズなど)
写真のサイズを小さくするとファイルの容量が軽くなりより多くの写真が撮影できるようになります。一方、写真のサイズを大きくするとファイル容量が大きくなり1枚のSDカードに保存できる容量が少なくなります。
看板の場合は写真を大きく使用するケースが多いのでなるべく大きなサイズのモードに変更して写真を撮ることをオススメします。
大きく撮った写真は小さくして使えますが、小さく撮った写真を大きく使うことはできません。
今お持ちの画像がどの程度の大きさで使えるのかを調べられるツールをご用意しております。
下記の確認ツールに画像をアップロードしていただいて画像解像度100dpiや150dpiの場合の画像寸法が目安になります。
写真の画像解像度 確認オンラインツール(無料)
350DPI必要?看板制作の推奨解像度とは
https://www.signmall.jp/blog/best-resolution-for-sign-board-image/
POINT2
デザイン・レイアウトについて
実際に看板のデザイン製作を発注すると必ず校正というステップがあります。校正とはデザイナーが製作したデザイン案をお客様に提出し確認していただくデザインチェックです。
この段階でデザイン案に修正したい箇所があればその情報をデザイナーに伝えデザインの修正を行い、再校正となります。最終的にお客様からデザイン案に対して了承が得られれば校了となり、印刷・製作に取り掛かります。
CHECK
事前にイメージを細かく伝えておく
デザイン校正をスムーズに行う
校正(デザインの修正)が多くなると追加で費用がかかる場合があるので注意が必要です。会社によっては校正は2回まで、3回目以降は有償というところもあります。
特に校正の段階で大幅なレイアウト変更などあると追加で費用がかさんでしまうケースがあるだけでなくデザイン製作に時間が掛かり、肝心の看板の納期がどんどん遅れてしまうことにもつながります。
それを避けるためにも、事前に作りたい看板のイメージを細かく伝えておくことが必要です。
例えば、色ひとつにしても爽やかなブルー系、癒しのグリーン系、やさしいピンク系など店舗の雰囲気にあった風合いを最初に指示しておくことも思い通りのデザインにするために大切な要素になります。
デザインの指示は苦手という場合は?
どんなデザインにすればいいのか、イメージが湧かない。ということもあるかと思います。
自分のお店なので看板に入れたい内容は決まっていても、レイアウトや配色、書体など細部に渡り指示するのはなかなか大変です。
そんな場合にオススメなのが、同業他社の看板を見てみることです。
同業者の看板には自分の店舗とだいたい同じ内容がデザインされています。その上でデザインやレイアウトは店舗によって様々です。中には自分が作りたい看板のイメージに近い看板があるかもしれません。
そんな場合、その看板を参考にしてデザイン指示をすることでデザイナーと仕上がりのイメージを共有することができるのでやり直しの少ないデザインに仕上げてもらうことができます。
同業他社の看板事例を調べる方法とは
Googleの画像検索ですぐに調べることができます。
例えば、美容室の場合には「美容室 看板」などで検索し、検索対象を「すべて」から「画像」に切り替えるとヒットした美容室向けの看板の画像を一覧で見ることができます。
(2016年9月28日時点のスクリーンショット)
見ているだけで製作意欲が湧いてくるとても便利な機能なのでぜひ看板製作の際には一度見られることをオススメいたします。
また、以前ブログでも取り上げたピンタレストを活用して同様に看板製作事例を調べることができます。ピンタレストの良い点は日本国内だけでなく海外の看板の画像も調べることができるので他社の看板と似たようなものは嫌という方も世界中から看板デザインのアイディアを集めることができます。
ピンタレストで看板デザインのアイディアを探そう!
https://www.signmall.jp/blog/find-good-sign-design-at-pinterest/
まとめ
看板デザイン製作を依頼する際にひと手間掛けることでデザイン費を抑えることができます。
端的に費用を抑えるだけでなく、看板が店舗に設置された時のことをイメージしながら、写真を撮ったり、他社の看板をリサーチしたり、デザイン案を考えたりする作業は看板製作の醍醐味でもあります。
以上、看板のデザイン製作を依頼される際のワンポイントアドバイスでした。
最後に、デザイン製作を依頼せずに、ご自身で製作されたいという方、必見のデータ入稿に関するご案内です。
デザイン製作費が0円になるデータ入稿
デザイナーにデザインデータの製作を依頼すると当然費用がかかりますが、ご自身で看板のデザインデータを自作された場合、デザイン製作費は無料になります。まさしく究極の節約ですね。
どうせなら1からデザインを自作したいという方のためにデータ入稿の概要をご紹介いたします。
データ入稿とは文字通りデザインデータをご自身で作成してデータを入稿(支給)する方法です。
まず製作するにあたり、Adobe社から販売されているIllustrator(イラストレーター)という名前のソフトが必要になります。ほぼ全ての看板屋さんはこのIllustratorで作成されたデータを入稿データとして受け付けておりますのでこのソフトを使ってデザインする必要があります。
ソフトを買わないといけないの?高いんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、実はそうでもないんです!
数年前まではIllustratorはパッケージソフトだったので1本、5~6万円する高価なソフトだったので看板屋や印刷屋、デザイン事務所など商売で日々ソフトを使うような会社でないとなかなか購入しずらい価格帯でしたが、ここ数年、Illustratorを始めとしたAdobe社のソフトはソフト代無料の「月額制」に移行されたので数万円したソフト購入費が不要になりました。
2016年9月現在、Illustratorはなんと、年間契約で月額2180円(税別)、1ヶ月間の単月契約でも3180円(税別)で購入(契約)することができます。
単月の契約にして1ヶ月以内に看板のデザインデータを制作してデータ入稿すれば、3180円のソフト利用料だけで済む上に、デザイン製作費を0円にすることができます。
ただ、元々は1本数万円する高価なソフトなだけあって使いこなせるようになるのはそれなりに知識が必要になります。特に初めてIllustratorのようなドロー系ソフトを使用する場合、ソフトを入手していきなりデザイン作業開始という訳にはいかないかもしれません。
それでもご自身でIllustratorが使えるようになると看板だけでなく、チラシやポスター、名刺やポストカード・ショップカード、年賀状など紙媒体を中心に様々なデザインに活用することができます。
今はIllustratorの教本やパソコン教室などもあるのでデザインの好きな方はこれを機にチャレンジされてみるのも良いかもしれません。
実際に看板のデザインデータを入稿される際にはスムーズに印刷ができるようにデータを準備する必要があります。サインモールでも紹介しておりますので合わせてご確認いただければ幸いです。
看板用デザインデータ製作&入稿方法のご案内
https://www.signmall.jp/blog/how-to-make-design-data-for-sign-board/
いかがでしたでしょうか。
サインモールでは、データ入稿はもちろん、デザイン製作も承っております。
スタンド看板を中心に看板の表示面の製作をリーズナブルな価格でご提供しております。
どんな看板を作ろうかお迷いの方もお気軽にお問い合わせください。
サインモールがお客様にとってベストな一台が見つかるよう一緒にお手伝いさせていただきます。
早速、看板製作を始めましょう!
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