サインモール 看板ブログ
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電飾看板の延長コードは屋外で大丈夫?容量と防雨の選び方
- 2026年07月03日 (更新日:2026年07月03日)
- 電飾看板
夜の店先で、ぽっと明かりを灯す電飾看板は、お店の「もうひとつの顔」です。暗くなってからも、お客様をやさしく招き入れてくれます。
「看板のコードが短くて、コンセントまで届かない…普通の延長コードでいいの?外に置くけど、雨に濡れて大丈夫?」——電気が苦手だと、そう不安になりますよね。電飾看板は普通のA型看板と違って、コンセントに挿して光らせる「電源が要る」看板。だからこそ、最初につまずきやすいポイントなのです。
この記事では、延長コードの選び方・容量・防雨・トラッキングやたこ足の危険まで、電気の知識がない方にも分かるように、看板専門店の目線でやさしくご案内します。
目次
電飾看板は“電源”が要る看板。コードが届かない時どうする?
まず、電飾看板ならではの「制約」を、いっしょに確認しておきましょう。
ふだんよく見かけるA型看板(スタンド看板)は、置くだけで使えます。ところが電飾看板は、コンセントから電気を取って中の照明を光らせる仕組み。つまり「置きたい場所」だけでなく「電源があるか」「そこまでコードが届くか」にも縛られる看板なのです。
看板本体から出ている電源コードは、だいたい1〜2m程度(商品によって異なります)。お店の入口やコンセントの位置によっては、これだけでは届かないことも珍しくありません。そんなときに登場するのが「延長コード」です。
ここで多くの店舗で、こう不安になります。「普通の延長コードでいいの?外に置くけど危なくない?火事や感電は…?」——電気のことが分からないまま屋外で使うのですから、心配になって当然ですよね。
先に安心していただきたいのは、電飾看板の電気そのものは、とても小さいということ。蛍光灯タイプで40W×1本や32W×2本、LEDタイプなら16W程度しか使いません。家庭のコンセント1カ所が使える上限(後述の1500W)に対して、看板1台はごくわずか。だから「容量が足りずに発火」という心配は、まず要らないのです。
では、本当に気をつけるべきは何か。それは「屋外の環境」「コードそのものの品質」「つなぎ目の濡れ」「たこ足での合算」の4つ。この記事では、その一つひとつを順番にほどいていきます。
- 電飾看板は「電源が要る」看板
- 本体コードは1〜2m程度(商品による)で、届かなければ延長コードを使う
- 看板1台の電気はとても小さい(16〜数十W)
- だから容量はまず安全。容量オーバーの心配は要らない
- 本当に気をつけるのは4つ
- 「屋外環境・コード品質・つなぎ目の濡れ・たこ足合算」を順に見ていく
延長コードの「1500W」って何?看板なら容量はまず安全
最初に、延長コードに必ず書いてある数字の読み方を、噛み砕いておきましょう。
延長コードを見ると「125V 15A」「1500W」といった表示があります。むずかしく見えますが、意味はシンプル。日本の家庭用コンセントは1カ所あたり15A(アンペア=電気の流れる量)まで、電圧100Vをかけると100V×15A=最大1500W(ワット=電気の使う力)まで、という決まりがあるのです。
つまり「1500W」は、「ここまでなら安全に使えますよ」という上限の目印。これを超えて使うと、コードが異常に発熱して、最悪は発火する恐れがあります。だから家電のワット数を足し算して、1500Wに収めることが大切、という話になります。
ここで、さきほどの数字を思い出してください。電飾看板1台は16〜数十W、多くても100W前後。1500Wという上限に対して、いかに小さいか分かりますよね。たとえるなら、10人乗りのエレベーターに小さなお子さん1人だけ乗っているようなもの。看板単体で容量オーバーになることは、まずありません。
だからこそ、「何ワットまで大丈夫か」を細かく悩むより、このあとお話しする「屋外で使える品質か」「つなぎ目が濡れていないか」「他の機器と合算で1500Wを超えていないか」に意識を向けたほうが、ずっと安全につながります。容量の不安は、ここでいったん手放して大丈夫です。
- 「1500W」=1カ所のコンセントで安全に使える上限の目印(100V×15A)
- 超えると異常発熱・発火の恐れ。家電のワット数は足し算して収める
- 看板1台は16〜数十W=上限の数十分の一
- 容量オーバーの心配はまず無い
- 悩むべきは「容量」より「屋外品質・つなぎ目の濡れ・たこ足の合算」
- 意識の向け先を変えると、ずっと安全につながる
「看板の電気って結局どれくらい?」と気になる方は、電飾看板の電気代はいくら?もあわせてどうぞ。看板の消費電力がいかに小さいか、具体的な数字で確かめられます。
外(軒下)で使える延長ケーブルの選び方|屋外用・防雨型を選ぶ
ここが、屋外で看板を使う店舗にとって一番大事な章です。結論から先にお伝えします。
結論は「裸のケーブルを自分で配線しようとせず、市販の『屋外用/防雨形』と書かれた“完成品”の延長コードを選ぶ」こと。むずかしい電気工事は必要ありません。ラベルを見て、正しい1本を選ぶだけです。
なぜ、わざわざ「屋外用」を選ぶ必要があるのか。理由は、コードの「被覆(電線を包むカバー)」の丈夫さが違うからです。
家の中で使う普通の延長コードや、屋内用のビニル平形コード(VFFと呼ばれる薄いコード)は、被覆が薄く、紫外線や雨に弱いのです。屋外に置きっぱなしにすると、日光と雨で被覆が早くひび割れ、そこから漏電・短絡(ショート)・感電・火災につながります。だから屋内用を外で使ってはいけません。
一方で、屋外で丈夫なのは「キャブタイヤケーブル」と呼ばれる、可とう性(柔軟性)が高く被覆が頑丈な電線です(名前は「馬車のタイヤのように丈夫」が由来)。ただしこの中にも種類があり、ビニル被覆のVCT(600V用)やVCTF(300V用)は耐候性が弱く、屋外の長期使用には向きません。屋外で長く使うなら、ゴム被覆の2PNCT(ゴムキャブタイヤ)のように、紫外線に強いものが推奨されます。
…と聞くと難しそうですが、ご安心ください。これらはあくまで「丈夫なコードの仕組み」の話。実際には、市販の「屋外用/防雨形 延長コード」は、こうした丈夫な被覆と防雨プラグを最初から備えた“完成品”として売られています。店舗ですることは、配線ではなく「正しい完成品を選ぶ」ことだけ。だから、丈夫で長持ちし、劣化による漏電も起こしにくい——その便益だけを受け取れば良いのです。
屋外で使う延長コードの選び方チェックリスト
買うときは、次の順番でラベルを確認すると迷いません。
- PSEマークがあるか:電気用品安全法に基づく安全マーク。延長コードはこの表示があるものを選ぶ
- IP44以上か:IPは防水・防塵の国際規格。IP44=あらゆる方向からの雨の飛沫から守られる等級。屋外はIP44以上を目安に
- 「屋外用/防雨形」と明記されているか:プラグ・コンセント部に防雨キャップが付いた完成品を選ぶ。例として、サンワサプライ「TAP-EX12B-5BK」(防雨・屋外可能 2P 5m)のように、メーカーが屋外可能と明記した製品があります
- 濡れやすい場所なら、漏電遮断器付きも検討:漏電や過電流を手前で遮断する「漏電遮断器付き延長コード(BFX等)」は、雨が当たる環境で安全の余裕が増します
- 長さは10m程度を目安に:必要以上に長くしない。後述の電圧降下と取り回しの両面で、短めが安心
NG:やってはいけない使い方
-
屋内用のビニル平形コード(VFF)や普通の屋内用延長コードを、屋外でそのまま使う
紫外線と雨で被覆がひび割れ、漏電・短絡・感電・火災のもとになります
OK:正しい方法
- 「PSEマーク」+「IP44以上」+「屋外用/防雨形」明記の完成品を選ぶ
- 丈夫な被覆と防雨プラグを最初から備えた“完成品”が安心
- ラベルを見て選ぶだけ
- むずかしい配線工事は不要です
見落としがちな“連結部”|プラグ接続部の防水と取り回し
良いコードを選んだら、次は「つなぎ目」です。ここは汎用の記事ではあまり語られませんが、屋外では一番の盲点になります。
先に結論。接続部(プラグの差込部やコードどうしの連結部)は、コードの中で一番水に弱い弱点です。ここが濡れた地面や水たまりにあると、漏電・短絡・感電・トラッキング発火の原因になります。だから「つなぎ目をどう守るか」を、コード選びと同じくらい大切にしてください。
なぜ接続部が弱いのか。コード本体は被覆で守られていますが、差込部は金属の電極がむき出しに近く、すき間もあります。そこに水が入ると、電気の通り道ができてしまうのです。濡れた地面に直置きするのが、一番危ない置き方です。
つなぎ目を守る3ステップ
- 地面に置かず、吊るす/Ω形にする
- 接続部を水たまりから離します。コードを持ち上げてΩ(オメガ)のような形にし、水が差込口に流れ込まない・溜まらないようにするのがコツ
- 防水ボックス・防雨カバーに収める
- 防雨形ジョイントボックス、防水ジャンクションボックス、防雨型コンセントカバー(プラグカバー)などで接続部を覆い、雨水を遮ります
- 自己融着テープ+ビニールテープで二重に養生する
- 自己融着テープ(ゴム系の「エフコテープ」等)を引き伸ばしながら巻いて密着防水し、その上から紫外線対策にビニールテープを重ねます
ここで、お伝えしたい大切な注意が2つあります。
ひとつ目。自己融着テープは粘着剤なしで密着し防水性が高いのですが、単体では日光に弱いので、必ずビニールテープで上から保護してください。そして、ビニールテープだけを巻いても、それは防水処理にはなりません。テープ1巻きで安心、とは考えないでくださいね。確実なのは、防水ボックスで覆う方法です。
ふたつ目。これが一番の核心です。防雨形のコードを使っても、差し込む「元のコンセント側」が普通のままだと、防雨は完結しません。元のコンセント側も防雨カバーや防雨補助コードで防雨化し、「防雨形どうしで接続」して初めて、つなぎ目全体が雨から守られます。コードだけ防雨形にして安心、という落とし穴に気をつけてください。
- 自分でやってOK(配線工事ではない=資格不要)
- 完成品の屋外用延長コードをコンセントに差して使う/市販の防水カバー・ボックスで接続部を覆う/置き方・取り回しを工夫する
- 電気工事士が必要
- 屋外コンセントの新設・増設/固定配線への接続/ケーブルを切って結線する工事(無理せず専門業者へ)
火事の本当の原因「トラッキング現象」を防ぐ
「火事になったりしない?」——これが、多くの店舗で一番の恐怖だと思います。その正体を、仕組みから理解しておきましょう。
結論からいうと、屋外の看板で特に気をつけたい火災の原因が「トラッキング現象」です。聞き慣れない言葉ですが、対策はシンプルなので安心してください。
トラッキング現象とは、こういう流れで起きます。プラグとコンセントのすき間にホコリがたまる → ホコリが空気中の湿気を吸って、電気を通しやすくなる → 電極のあいだで小さな放電(パチッという火花)と発熱が起きる → ホコリが炭になって電気の通り道になり → ある日突然ショートして発火する。
なぜ屋外・店先で特に危ないのか。それは、湿気とホコリが多く、しかも看板は朝から夜まで「挿しっぱなし」になりがちだからです。差込部が長期間放置されると、ホコリと湿気がじっくり育ってしまうのですね。
トラッキングを防ぐ手順
- ときどきプラグを抜いて、差込部のホコリを拭く
- 乾いた布でやさしく拭き取る
- 防雨カバー・防水ボックスで覆う
- 差込部に水とホコリが入らないようにする
- 長く使わないときは抜いておく
- 挿しっぱなしの時間を減らすのが予防になる
- トラッキングは「ホコリ+湿気」が原因
- 屋外・挿しっぱなしの店先看板は特に注意
- 差込部の清掃と防雨カバーが、いちばんの予防
- こまめなひと手間が火災を遠ざける
差込部の清掃は、看板そのもののお手入れとセットで習慣にすると続けやすいです。掃除のしかたは電飾看板のお手入れ方法でくわしくご案内しています。
やりがちなNG:たこ足配線・コードリール巻いたまま
ここでは、ついやってしまいがちな2つの危険を、NGと正しい方法の対比で見ていきましょう。
ひとつ目は「たこ足配線」。看板を、他の機器と同じコンセントから取っているケースです。先にお伝えしたとおり、看板単体はごく小さい電気しか使いません。ですが、たこ足のときは“つないだ機器すべての合計”で判断します。看板+エアコン+ヒーター…と足し算して、合計が1500Wを超えると、容量オーバーで発熱・発火の恐れが出ます。「ブレーカーがよく落ちる」ときは、この合算オーバーが原因のことが多いです。
ふたつ目は「コードリール(巻き取り式の延長コード)を巻いたまま使う」こと。これは特に注意が必要です。コードを巻いたままだと、熱の逃げ場がなく、電気が流れるときに出る熱(ジュール熱)がこもります。その結果、許容できる電流が下がり、被覆が溶けて出火することがあるのです。
NG:やってはいけない使い方
-
1つのコンセントに、合計1500Wを超える機器をたこ足でつなぐ
容量オーバーで発熱・発火の恐れ
-
コードリールを巻いたまま使う
熱がこもって許容電流が下がり、被覆が溶けて出火することがある
-
コードを束ねる/踏む/上に物を載せる
放熱を妨げ、被覆の傷みや発熱の原因になる
OK:正しい方法
- たこ足は「つないだ機器の合計」で1500W以内に収める
- 看板単体は小さくても、合算で判断する
- コードリールは必ず全部引き出してから使う
- 巻いたままにしないのが鉄則
- コードは束ねず、踏まれない・物が載らない場所を通す
- 放熱を妨げない取り回しを心がける
- 看板単体は小さくても、たこ足は“合算”で危険になりうる
- 合計1500W以内におさめる
- コードリールの「巻いたまま」は発火の典型例
- 全部引き出すのが鉄則
何メートルまで伸ばせる?長すぎると暗くなる電圧降下
「延長コードって何メートルまで伸ばしていいの?長すぎると暗くなる?」——この疑問にもお答えします。
結論。看板は消費電力が小さいので、長さで「危険」になることはほぼありません。ただし、極端に長く・細いコードを使うと、照明がやや暗くなることがあります。その正体が「電圧降下」です。
電圧降下とは、コードが細い・長い・電流が多いほど大きくなる、電圧の目減りのこと。本来100Vであるべき電気が、長いコードを通るうちに80〜90V台まで落ちると、照明が暗く感じられることがあります。
対策は、長く伸ばすときほど「太いコード」を選ぶこと。コードの太さは「sq(スケア)」=導体(電気が通る銅線)の断面積で表されます。sqの数字が大きいほど太く、たくさんの電流を流せて、電圧降下も小さくなります。長距離なら太め、と覚えておけば大丈夫です。
コードの太さ(sq)と許容電流の目安
| コードの太さ(sq=スケア) | 許容電流の目安 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 0.75sq(細い) | 約8A程度 | 短い距離・小さな機器 |
| 1.25sq | 0.75sqより大きい | 標準的な延長 |
| 2.0sq(太い) | さらに大きい | 長く伸ばすとき・電圧降下を抑えたいとき |
許容電流は製品により幅があります。あくまで目安としてご覧ください。屋外延長コードの長さは10m程度を目安に、必要以上に長くしないのが安心です。
コンセントが遠い・無いとき:増設はプロ、電源不要の選択肢も
最後に、「そもそもコンセントが遠い・無い」という場合の選択肢をお話しします。
結論からいえば、屋外コンセントを新しく付ける工事は、無理に自分でやらないでください。屋外コンセントの新設・増設、固定配線への接続、ケーブルを切って結線するような工事は、電気工事士法により有資格者(電気工事士)でなければ施工できません。無資格でやるのは法律上も安全上もNGなので、専門業者にご依頼ください。
- 資格なしでOK
- 完成品の屋外用延長コードを差して使う/市販の防水カバーで覆う
- 電気工事士が必要
- 屋外コンセントの増設・新設・結線工事 → 専門業者へ
そして、もうひとつの道もあります。電源そのものが取りにくい場所なら、コンセント不要の「バッテリー式(充電式)LED看板」という代替案です。コードの取り回しや防水に悩まずに、明るい看板を置けます。設置場所の自由度が高いのが魅力ですね。
「うちの場合はどうすれば…」と迷ったら、ひとりで抱え込まずにご相談ください。看板の種類や設置場所に合わせて、いっしょに考えるのがサインモールの役目です。看板まわりのお手入れ・点検の基本は看板メンテナンスのページでもまとめています。
まとめ:看板の電源、こうすれば安心して点けられます
ここまで、たくさんのポイントをお伝えしてきました。最後に、判断の軸をすっきり振り返りましょう。
電飾看板は「電源が要る」看板。でも本体の電気はとても小さいので、容量の心配はまず要りません。本当に気をつけるのは「屋外環境・コード品質・つなぎ目の濡れ・たこ足合算」の4つ、という背骨さえ押さえれば大丈夫です。
- 容量
- 看板1台ならまず安全。たこ足は合計1500W以内で
- コード
- PSEマーク+IP44以上の「屋外用/防雨形」完成品を選ぶ
- つなぎ目
- 地面に置かず吊るす+防水ボックスで守る/元コンセント側も防雨化して防雨形どうしで接続
- 火災予防
- トラッキング(ホコリ+湿気)に注意し、差込部を清掃・防雨カバー
- NG
- 屋内用コードの屋外使用/コードリール巻いたまま/たこ足オーバー
- 長距離
- 太いコード(sq大)を選ぶ。長さは10m目安
- 増設・結線
- 無理せず電気工事士へ
正直にお伝えすると、電気に「絶対安全」はありません。自治体のルールや製品によって細かな違いもあります。だからこそ、正しいコードを選び、つなぎ目を守り、無理な工事はプロに任せる——この基本を守ることが、お店の「夜の顔」を毎晩あんしんして灯すいちばんの近道です。
サインモールでは、看板選びはもちろん、「うちの設置場所だとどうすれば?」「どんな看板が合う?」といった電源まわりのお悩みのご相談にも、できる範囲でいっしょに向き合います。ひとりで悩まず、お気軽に声をかけてくださいね。あなたのお店にぴったりの一台を、毎晩しっかり灯せるように。サインモールは、応援しています!
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