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電飾看板の貼り込みと差し込みの違いは?後悔しない選び方

貼り込み式と差し込み式の電飾看板を並べ、季節ごとにフィルムを差し替える店先の様子

夜になると、店先でやわらかく光る電飾看板。暗い道でもパッと目に留まり、「ここにお店があるよ」とお客様を迎えてくれる、いわばお店の「夜の顔」です。

そんな大切な看板を選ぼうとして、「貼り込み式」と「差し込み式」という言葉に出会い——「どっちが自分の店に合っているの?」と手が止まってしまった方も、多いのではないでしょうか。違いが分からないまま選んで、あとから後悔したくないですよね。

この記事では、2つのタイプの構造の違いから、たったひとつの判断基準、それぞれのメリットや注意点、LEDの寿命まで、専門店の目線でやさしく解説します。読み終えるころには「うちはこっち」と、自分の言葉で選べるようになります。


電飾看板の「貼り込み式」と「差し込み式」は何が違う?

差し込み式の3層構造(乳半板・電飾フィルム・透明保護板)を分解して示した図

【差し込み式のイメージ】1:背板(乳半アクリル板)、2:電飾PETフィルム(バックライトフィルム)、3:透明保護板(透明アクリル板)

まずは、いちばん知りたい「そもそも何が違うの?」にお答えします。

2つのタイプは、見た目こそ似ていますが、表示面(光る面)の作り方がまったく違います。ここを押さえると、選び方が一気にクリアになります。

電飾看板の表示面には、「乳半板(にゅうはんばん)」という板が使われます。これは光を均一に広げる乳白色のアクリル板のこと。中のLEDの光をやわらかく拡散し、光源を透けさせずに、面全体をムラなく光らせてくれる縁の下の力持ちです。

そして、文字やデザインを映し出すのが「電飾フィルム」。これは裏から光を通すために作られた、バックライト用の専用フィルムです。普通のシートと違って、光を当てると色やデザインが鮮やかに浮かび上がります。

「貼り込み式」は、この乳半板に、糊付きの電飾フィルムを直接ぴったり貼り込んだ一体構造です。フィルムと板が一枚になっているイメージですね。

いっぽう「差し込み式」は、乳半板・電飾フィルム・透明アクリルの保護板(フィルムを守る透明な板)の3層を、糊を使わずに重ねて差し込んだ構造です。サンドイッチのように挟み込んでいるので、フレームを開ければ中身を取り出せます。

貼り込み式=乳半板に電飾フィルムを「直接貼った」一体型
あとで剥がせない。ずっと同じ内容の看板に向く
差し込み式=乳半板・電飾フィルム・透明保護板の「3層を挟んだ」サンドイッチ型
中身を取り出せるので、表示面を入れ替えられる
違いは「表示面を、あとから自分で交換できるかどうか」に直結する
見た目ではなく「運用(使い方)」の差として効いてくる

つまり2つの差は、見た目の問題ではなく「運用(使い方)」の問題。この構造の違いを知っておくと、次にお話しする「選び方」がスッと納得できます。


選ぶ基準はひとつ「表示内容を変える頻度」

迷ったときに見るべき物差しは、たったひとつです。

それは「看板に書く内容を、これから変える予定があるか」。これだけで、ほとんどのお店はどちらかに決まります。難しい技術の話を覚える必要はありません。自分のお店の運用を思い浮かべるだけで大丈夫です。

考え方はシンプルです。ずっと同じ内容なら貼り込み式、ときどき変えるなら差し込み式。理由は、表示面を変えるときの手間と費用がまったく違うからです。

貼り込み式は、フィルムが板に貼り付いた一体型なので、内容を変えたいときは表示面(板)ごと作り直しになります。そのぶん費用も大きくなります。逆に言えば「変えないなら、これがいちばんキレイで手間いらず」です。

差し込み式は、電飾フィルムだけを作り直して差し替えればOK。板や本体はそのまま使えるので、交換費用がぐっと安く済みます。サインモールの差し込み式なら、印刷費は税抜2,850円〜(執筆時点)が目安です。

自分のお店を当てはめてみましょう

看板に載せたい内容を書き出す
屋号・電話番号・メニュー・価格など、載せたいものを全部出す
「半年〜数年で変わりそうなもの」があるか確認する
価格・季節メニュー・キャンペーンなどが当てはまる
変わらないものばかりか、変わるものがあるかで決める
変わらない→貼り込み式/変わるものがある→差し込み式

たとえば「屋号と電話番号だけ」の看板なら、内容は何年も変わりません。これは貼り込み式がぴったり。逆に「本日のおすすめ」「季節限定メニュー」「セール価格」を載せたいなら、差し込み式にしておくと後悔しません。

「あとから変えたくなったらどうしよう」という不安こそ、この基準で先回りして消しておきましょう。変える可能性が少しでもあるなら差し込み式、と考えると安全です。


貼り込み式のメリット:一体的でキレイな「夜の顔」

電飾フィルムを乳半板に隙間なく密着させ、ムラなく均一に光る貼り込み式の表示面

内容を変えないお店にとって、貼り込み式の魅力は「仕上がりの美しさ」です。

メリット

光ったときの締まった一体感は、貼り込みならではです。なぜキレイに見えるのか。ここには、ちゃんとした理由があります。

貼り込み式は、乳半板に電飾フィルムを直接貼り込んでいるため、表示面とフィルムの間に空気の層や透明保護板が入りません。間に何も挟まないから、光が反射してギラついたり、ムラが出たりしにくいのです。

差し込み式は透明保護板を1枚重ねる構造のため、どうしても面が増えます。貼り込み式は面が一体化しているぶん、光がスッと均一に抜けて、ピタッと締まった「夜の顔」になる——これが専門店として自信を持っておすすめできる理由です。

もうひとつの強みが、雨に強くてお手入れが簡単なこと。表示面が一枚に貼り合わさっているので、間に水滴が入り込む隙間がありません。屋外に置いても、雨の日のトラブルが起きにくいのです。汚れたら表面をサッと拭くだけ。複雑な分解も不要なので、忙しい店先でも気軽にお手入れできます。

空気層・保護板が間に入らない
反射やムラが出にくく、仕上がりが一体的でキレイ
表示面に隙間がない
雨で水滴が入りにくく、拭くだけでお手入れ完了
屋号・電話番号・基本メニューなど「変わらない内容」に最適
長く同じ内容を、常にキレイに光らせたいお店向き

ひとつだけ注意点を挙げるなら、内容を変えたいときは表示面(板)ごとの作り直しになる点です。だからこそ「変わらない内容」のお店に向いています。

「ずっと同じ内容を、常にキレイに、手間なく光らせたい」。そんなお店には、印刷貼込タイプ LED電飾スタンド看板(2160)が頼れる一台になります。


差し込み式のメリット:自分で交換でき表示内容の変更が可能

ドライバーでフレームを外し、差し込み式の電飾フィルムを差し替える作業の様子

内容をときどき変えたいお店にとって、差し込み式の魅力は「交換のしやすさと安さ」です。

メリット

看板まるごと買い替えずに、表示面だけ気軽に変えられます。「自分で交換なんて難しそう…」と感じるかもしれません。でも、構造を知れば思ったよりずっと簡単です。

差し込み式のフレームは、プラスドライバーで外せます(インパクトドライバーがあると、よりラクです)。フレームを外すと、透明保護板・電飾フィルム・乳半板の3層に分解できるので、真ん中のフィルムだけを差し替えればOK。専門の工具も、出張作業も要りません。

差し替えの流れ

フレームのビスをプラスドライバーで外す
インパクトドライバーがあると、よりスムーズです
透明保護板・電飾フィルム・乳半板の3層をそっと分解する
糊で固定されていないので、重ねた板を順に外すだけ
新しい電飾フィルムに入れ替え、元どおり重ねてフレームを締め直す
これで表示面の交換は完了。出張作業は要りません

そして費用面。内容を変えるたびに板ごと作り直す貼り込み式に対し、差し込み式は電飾フィルムを1枚印刷するだけ。サインモールなら印刷費は税抜2,850円〜(執筆時点)が目安で、本体はずっと使い続けられます。

さらにうれしいのが、フィルムは何枚でも追加で製作できること。春・夏・秋・冬や、フェア・セールごとに「差し替えセット」をあらかじめ作っておけば、その日の気分で看板の顔を着せ替えできます。季節感のある店先は、それだけでお客様の足を止めてくれます。

「メニューや価格をこまめに見せたい」「季節ごとに雰囲気を変えたい」——そんなお店には、印刷差し込み式 LED電飾スタンド看板(2161)がぴったりです。


差し込み式の注意点(雨と水滴)

便利な差し込み式ですが、お伝えしておきたい注意点があります。

デメリット

それは「雨のときに水滴が入ることがある」という点です。「やっぱり屋外じゃダメなの?」と不安になるかもしれません。でも、ご安心ください。仕組みと対処法を知れば、十分に屋外で使えます。

差し込み式は、透明保護板とフィルムを糊で固定せず重ねている構造のため、強い雨のときなどに、透明保護板と電飾フィルムの間に水滴が入ることがあります。糊で密閉している貼り込み式と違い、ここはどうしても起こりうる弱点です。

ただ、対処はとても簡単です。先ほどの差し替えと同じ手順で3層に分解し、乾いたウエス(布)で水滴を拭き取るだけ。元に戻せば、またキレイに光ります。難しい作業ではありません。

水滴対策のコツ

水滴が入っても、分解して拭けば元どおり
フレームを外して3層に分解し、ウエスで拭き取ればOK
フィルムに「ラミネート」をかけておくと安心
ラミネート=表面を守る薄い透明コーティングのこと
ラミネートは抜き差しの擦れ・雨・紫外線・キズからフィルムを守る
傷みをぐっと抑え、長持ちさせてくれる

特におすすめしたいのが、ラミネート加工です。ラミネートとは、フィルムの表面を覆う透明な保護コーティングのこと。差し込み式は抜き差しのたびにフィルムが擦れるので、ラミネートをかけておくと、擦れ・雨・紫外線・色あせに強くなり、傷みをぐっと抑えられます。

弱点も、知って備えれば怖くありません。拭き取りの実務やお手入れのコツは、電飾看板のお手入れ方法(関連記事)でもくわしくご紹介しています。


電飾フィルムって何?LEDの寿命や電気代はどのくらい?

ここまで何度も出てきた「電飾フィルム」。あらためて、その正体と看板の寿命についてお答えします。

長く使える安心の根っこになる部分です。電飾フィルムとは、裏から光を通すために作られた「バックライトフィルム」のこと。光を当てると、印刷した文字やデザインが鮮やかに浮かび上がる専用素材です。

実は、貼り込み式と差し込み式では、使うフィルムの素材が少し違います。貼り込み式は糊付きの塩ビ(塩化ビニル)シート、差し込み式は糊なしのPET素材で、PETは抜き差しに耐えられるよう少し厚めに作られています。用途に合わせて、最適な素材が選ばれています。

そして気になる寿命と電気代。サインモールの電飾スタンド看板はLEDタイプです。LEDの寿命は一般に約40,000時間とされ、1日8時間の点灯ならおよそ13年もちます。

かつて主流だった蛍光灯は、寿命が約6,000〜12,000時間。毎日8時間つけると2〜4年ほどで交換が必要でした。LEDはその数倍長持ちし、消費電力も抑えられるので、毎晩つけても電気代の負担が軽いのが魅力です。

LEDと蛍光灯の寿命の目安

光源 寿命の目安 1日8時間点灯での目安
LED 約40,000時間 約13年
蛍光灯 約6,000〜12,000時間 約2〜4年

※数値は一般的な目安です。設置環境や製品によって前後します。

もちろん、看板本体やフィルムにも寿命はあります。電飾看板の実用的な寿命は、7〜10年程度が目安(お手入れ次第でさらに延びます)。決して使い捨ての道具ではなく、何年も店先を照らし続けてくれる、長いお付き合いの相棒です。

だからこそ、最初のタイプ選びが大切。長く使うものだからこそ、運用に合った一台を選んでおきたいですね。


あなたの店はどっち?タイプ別おすすめと、はじめの一歩

夜の店先でやわらかく光るLED電飾スタンド看板

最後に、これまでの内容をぎゅっとまとめます。

自分のお店を思い浮かべながら、どちらが合うか確かめてみてください。判断基準は、ずっと変わらず「表示内容を変える頻度」のひとつだけ。ここまで読んでくださったあなたなら、もう答えが見えているはずです。

屋号・電話番号・基本メニュー中心で、内容をずっと変えない店 → 貼り込み式
一体的でキレイ、雨に強く、お手入れもラク。本体は税込40,260円〜が目安
価格・季節メニュー・イベントで内容がときどき変わる店 → 差し込み式
フィルムだけ安価に差し替えでき、表示面の変更が手軽。印刷費は税抜2,850円〜(執筆時点)が目安(雨の水滴はウエスで拭けばOK)
迷ったら → 「将来変えるかも」と少しでも思うなら差し込み式
確実に変えないなら貼り込み式。変える可能性があるなら差し込み式が安全

下のひと目で分かる比較表も、選ぶときの参考にしてください。

貼り込み式と差し込み式の違い

項目 貼り込み式 差し込み式
構造 乳半板にフィルムを直貼りした一体型 乳半板・フィルム・透明保護板の3層
表示面の交換 板ごと作り直し(費用は大きめ) フィルムだけ差し替え(安い・自分でできる)
仕上がり 反射・ムラが出にくく一体的でキレイ 保護板を重ねる構造
雨への強さ 隙間がなく水滴が入りにくい 水滴が入ることがある(ウエスで拭き取り可)
向いている店 内容をずっと変えない店 内容をときどき変える店

タイプが決まったら、あとはデザインを形にするだけ。とはいえ「初めてで、データやデザインに自信がない…」という不安もありますよね。

サインモールでは、初めての方でも安心して進められるよう、いっしょにお手伝いします。本番と同じ機械・同じ素材でのA4試し刷りが無料(一部有料の商品もあります。事前にお問い合わせください)、入稿データの無料チェック、ご入金前のデザイン案のご提示——光ったときの色や仕上がりを確かめてから、納得して進めていただけます。

お店の「夜の顔」は、何年も毎晩お客様を迎えてくれる大切な存在です。運用に合った一台を、いっしょに選んでいきましょう。分からないことは、どうぞお気軽にご相談ください。サインモールは、応援しています!

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